高血圧によって引き起こされる様々な点

高血圧によって引き起こされる病気は多数

高血圧によって直接影響を受けるといわれる「動脈硬化」。人間の血管は、心臓のポンプ機能によって全身に血液が送るために、伸縮性に富んでいます。しかし、過度の圧力がかけられ続けてしまうことで、血管の伸縮性が弱まってしまい、血管そのものが厚く、そして硬くなってしまいます。これが「動脈硬化」です。動脈硬化が起こると、血液を送り出す力が弱まってしまうため、特に多くの血液を必要とする器官に重篤な症状を引き起こすリスクが高まり、中でも特に影響を受けやすいのが『心臓』と『脳』、『腎臓』です。

日本人を対象とした研究で、血圧が高い人ほど、脳卒中や心筋梗塞などの脳心血管疾患で死亡するリスクが相対的に高くなることが報告されています。一般に血圧は、高齢になるほど高くなる傾向があります。しかし日本では、30、40歳代の比較的若い世代でもすでに2~3割の人が高血圧の状態です。しかもこの世代の場合、80~90%もの人が治療を受けていません。血圧を長期間放置していると、それだけ血管の傷みも進み、いきなり脳卒中や心筋梗塞を起こしかねません。若い世代は、食生活の改善など生活習慣を見直すことで血圧を下げやすいので、早めに受診して医師の指導を受けるようにしましょう。

脳卒中などのリスクが高いとされるのが、『仮面高血圧』

高血圧には、いろいろなタイプがあります。病院での血圧測定では正常値なのに、家庭などで測定すると高い数値になるタイプの高血圧があります。高血圧であることがわかりにくいため、「仮面高血圧」と呼ばれます。仮面高血圧は血圧が上昇している時間帯によって、「早朝高血圧」、「夜間高血圧」、「昼間高血圧」に分けられます。
理由はいろいろありますが、病院では通常、日中に血圧を測定します。そのため夜間や早朝に血圧が上がる場合などには、病院での測定結果だけでは把握しきれない場合があるからです。

【仮面高血圧には、次のようなさまざまな原因が推定されています】
・加齢にともない動脈硬化が起きている
・心臓や腎臓などに障害がある
・タバコの量が多い(病院ではタバコが喫えない)
・日ごろ強いストレスがある(病院では医師に診てもらう安心感がある)
・降圧薬の効き目が早朝には薄れている
・また糖尿病が悪化しているケースもあります。

※私たちの血圧は、睡眠中の深夜に最も低くなり、早朝からは活動の準備のために少しずつ上昇しはじめます。ところが早朝の血圧が、危険なレベルにまで上昇するタイプの高血圧があります。これが「早朝高血圧」です。

 

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