気をつけたい温水洗浄機能の使用

温水洗浄機能

日本人が大好きな温水洗浄トイレですが、肛門や膣を温水で洗いすぎることで、局部に炎症を起こす人が増えています。特に女性の膣炎は深刻。温水洗浄トイレの使用者は、未使用者の約5倍の人が膣の常在菌を失っていて、雑菌に対する抵抗力を低下させているといいます。

自浄作用を邪魔してしまう“ビデ”

腟は肛門近くにあり、排便後に便や直腸の粘液などが肛門周囲に残ると汚染を受けやすいということは言えます。排便後に肛門とその周囲を温水洗浄便座で洗い流すことは、汚染の原因となる便や直腸の粘液を拭い去るという意味がある一方、デリケートゾーンと腟内をまとめて締め切ったために外陰部が蒸れて清潔度が落ちているときには、腟内にも有害菌が生育していますから、外陰部を温水洗浄便座で洗い流すだけでは問題は解決しません。

温水洗浄便座は腟の中を洗うための道具ではありませんので、温水洗浄便座で腟の中を洗うことはしないでください。外陰部と腟を締め切って有害菌が腟内に入り込んでいる場合には、温水洗浄便座で中途半端な『腟洗浄』を繰り返しても 正常な細菌バランスは戻ってきません。ビデも頻繁に使うのは良くはないですね。腟の中の清潔度を上げるには、外陰部と腟を締め切ってある状態を手入れすることが必要です。

なお、正常な腟内細菌を持つ人でも、腟内を洗い流すとその後常在菌が元通りのバランスを取り戻すには少し時間がかかってしまいます。
西洋には古くから一部に腟内を洗浄する習俗があり、この習俗に対して医学的には 『腟洗浄』を行うと常在菌のバランスが不安定になるという批判がなされています。人の皮膚は、洗いすぎれば汚くなります。洗いすぎによって常在菌もおらず、アルカリ性に傾いた皮膚は、バイ菌が繁殖するのに格好の環境になるのです。
カンジダを繰り返す原因として考えられるのが、免疫力の低下、入浴時に局部を石けんでゴシゴシ洗い、ノズルの汚れたウォシュレット使用、ガードルやジーンズなど締め付ける衣類、イースト菌の摂取などなど、他にも考えられる理由が沢山あります。トイレは毎日の事、温水洗浄機能の使用には気をつけたいですね。

“膣カンジタ”に効果的な座浴のやり方

大きめの洗面器まはた浴槽に38度ぐらいのややぬるめのお湯を注いで、ティートゥリーオイルを1~2滴入れる(※入れすぎないように注意)。よくかき混ぜて腰ぐらいの高さまで浸かるようにし、5分から10分くらい入ります。

 

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