量が多くて不安、病気?!

過多月経とは

ナプキンが1時間もたないほど経血量が多い、経血のなかにレバーのような血のかたまりがある、などの症状がある場合は「過多月経」が疑われます。過多月経になると経血量が多くなるため「鉄欠乏性貧血」をともなうことが多く、めまいや立ちくらみ、疲れやすいなどの症状があらわれます。

過多月経の原因

原因となる子宮の病気がある場合と、原因となる病気がなく体内のホルモンや血液の状態が影響している場合とがあります。過多月経の原因となる主な子宮の病気には、子宮筋腫、子宮腺筋症などがあり、生殖年齢の女性に多くみられます。

  • 子宮筋腫
    子宮筋腫とは、子宮筋層にできるこぶのような良性の腫瘍のこと。腫瘍というと悪性腫瘍(がん)を想像しがちですが、それとは異なるもの。子宮の壁は、一番外側が漿膜(しょうまく)、次に筋層、内側が粘膜(内膜)でできています。子宮筋腫は、この三層のどこにできるか、どの方向に発育するかによって症状が違ってきます。いろいろな種類、大きさの筋腫が複数個できることが多く、筋腫が大きくなるにつれて子宮が巨大化します。
  • 子宮腺筋症
    子宮腺筋症は、子宮内膜によく似た組織が子宮の筋層内にできてしまう病気です。子宮内膜症の場合は子宮以外の場所に組織ができますが、子宮腺筋症は子宮にできるという違いがあります。また、子宮腺筋症は、子宮筋腫とも似ているところがあります。筋腫の場合はこぶができますが、腺筋症の場合はこぶは見られず、子宮全体が大きく固くなっていきます。なかには紛らわしいものもあり、摘出してはじめて子宮腺筋症と診断されることもあります。子宮筋腫や子宮内膜症と合併していることも多い病気です。
  • 子宮内膜症
    子宮の内側を覆う粘膜を子宮内膜といいます。子宮内膜症は、子宮内膜によく似た組織が子宮以外の場所に発生し、増殖していく病気です。

 

生理など女性特有のお悩みをサポートするサプリはこちら