コラーゲン神話はそろそろ・・・

摂り続けてもいい?

“アンチエイジングにはコラーゲン ☆” という認識は既に知られているとおりで、サプリメントやドリンク剤、鍋のお供にまでコラーゲン製品が続々発売されています。
誰しも「加齢に伴う悩みをなんとか くい止めたい、できれば解消したい!」と製品を購入し試しまくる、メーカーも売れるから出す、のですが、コラーゲンを摂取し続けることのマイナス面についてご存知な方は少ないように思います。

子宮筋腫は 平滑筋と少量のコラーゲンからなる良性腫瘍です。ここで勘の良い方はピンとくるかと思いますが、子宮筋腫がある方がコラーゲンを摂取し続けると子宮筋腫を育てていくようなもの。また、エストロゲン過多は子宮筋腫をはじめ、子宮内膜症・卵巣嚢腫の原因ともされていますので、女性ホルモン様作用があり、調節作用をしない いわゆるエストロゲンだけを補う成分を含む大豆イソフラボンやざくろ・プエラリアの過剰摂取も気をつける必要があります。

過去にお話しました “ 巨大な子宮筋腫術による子宮摘出術 ” での記事にて、この方は コラーゲンドリンクの愛飲者で、「あのコラーゲンドリンクを飲むとバストにハリが出る♪「お肌の疲労もこれがあれば調子が良くなる♪」という、コラーゲン愛飲者でした。そして摘出した筋腫は4kgにも成長(遂げて?!)しておりました。
また、別の友人は、チョコレート嚢胞(子宮内膜症の一種)で、7年間の間に2度も開腹手術を行っており、やはりコラーゲンを摂取しているとのことでしたので、この先また繰り返したくなければ、摂取は控えるべきである旨伝えたところです。

このようなことは婦人科の医師なら解っていることであり、どうしてもっと警告していかないのかな?? と不思議に思います。どんどん患者が増えると病院も儲かるのも事実。

子宮筋腫は小さなものも含めると、成人女性の3人に1人は持っている世の中。出産年齢の遅年化・出生率の低下、美容に対する意識も高い現代において、コラーゲンがこれだけ市場に出回っていると、「コラーゲンを摂れば摂るほど良い」みたく取り込むことで体内では異変を起こしているなんて、一般の方は知る由もありませんよね。。。