おかあさんの腸内環境が胎児や赤ちゃんの脳にも影響

腸内細菌が少ない母親から生まれた子どもに発達障害が現れる可能性

胎児の成長には母体の健康が大切であることはよく周知されていますが、母体の腸内環境の善し悪しが胎児の成長のみならず、出産後の赤ちゃんにまで影響する 可能性があるという研究が、福井大子どものこころの発達研究センターの栃谷史郎特命助教、松崎秀夫教授らの研究チームにより発表されました。
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母子の健康に影響を与えるとされる腸内細菌に着目した研究実験では、妊娠期の母マウスに細菌の増殖を抑える抗生物質を投与し腸内細菌を減らして 腸内細菌バランスを乱したのち、生まれた子を観察。
実験の結果、

    1.正常な母マウスから生まれた子と比べ、生後4週で平均体重が約2グラム(約12%)軽く、夜行性なのに暗闇での活動が低下し、広い空間では不安から壁沿いを移動するなどの 異常が見られた。生後7~8週になっても低体重、壁沿いの移動の異常が見られた。
    2.これとは別に、正常な母マウスから生まれた子を生後すぐ、腸内細菌を減らした母マウスに 育てさせても、生後4週で暗闇での活動低下など異常が見られた。
    3.逆に腸内細菌を減らした母マウスの子が、正常な母マウスに育てられると正常な行動を示したことから、出生後においても脳の発達に影響を受けるとされた。

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このことより、母体の腸内環境悪化と子どもの脳の発達異常について関連性が示唆されましたが、“ 脳の発達に腸内細菌がどう関与するか? ” は現在のところ不明であり、今後仕組みの解明や予防の解明が期待されます。

無論、発達障害の原因はさまざまあり、母親の腸内細菌の減少やバランスの乱れはあくまで リスクの一つではありますが、妊娠、出産の時期に腸内環境を整えることはそのほかのリスク軽減や 予防にもつながりますので、良い菌を補い、良好な腸内環境形成を心掛けましょう。

良い菌を補い続ける習慣を

乱れた菌バランスを整えていくのには時間が掛かります。また、良い菌を補ってもいつまでも活発に働いてくれるわけではなく、 乳酸菌は腸に留まらず便などから排出されてしまうため、 出来るだけ毎日習慣的に良い菌を補ってあげる必要があります。

 

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