飲酒は生理痛を重くする

生理になると体調を崩してしまう女性も多いですが、そんなときにお酒を飲んでも大丈夫なのでしょうか。生理中のお酒との付き合いかたや注意点を考えてみましょう。

女性は男性よりお酒に弱い?

一般的に、男性は女性よりもお酒を分解するスピードが速いため、女性よりもお酒に強いといわれています。これは、単純に男性は女性よりも体重が重いことで血液量も多くなり、アルコールの分解に有利と考えられているからです。そして、女性のカラダの構成には女性ホルモンが関係しています。女性は男性よりも脂肪が多いカラダつきをしています。が、アルコールは脂肪にはまわりにくい!そのため脂肪はアルコールの分解には役に立ちません。また、女性ホルモンである卵胞ホルモンにはアルコールの代謝を遅くする働きがあるのです。

そのため女性は男性より少ない飲酒量・飲酒期間で、肝硬変などの臓器障害を起こす可能性があると言われています。
飲酒が習慣化してからアルコール依存症になるまでに、男性では10~20年以上かかるとされていますが、女性の場合は6~9年。ほぼ半分!怖いですね。

 

なぜ男女の違いがあるのでしょうか?

◆身体が小さく体重が軽い
◆脂肪が多く筋肉量が少ない
◆肝臓も小さいから代謝能力が低い
◆女性ホルモンがアルコールの代謝を阻害

上記の理由から、同じ量を飲んでも男性より血中濃度が高くなり、酔いやすいのです。
そして、体内に長い時間アルコールがとどまるため、臓器などもそれだけ悪影響を受けやすい、というわけです。

 

生理中にお酒を飲んでも問題ない?

飲んではいけないわけではありません。過度のストレスは身体によくないので、ストレス発散という意味ではお酒を飲むことも一つの方法です。飲んでリラックスできるのであれば多少ならよいと思います。ただ、生理中に限らずですが、身体にとって飲み過ぎはよくありません。

生理中にお酒を飲み過ぎると、血管が拡張し必要以上に出血を増やしてしまう可能性があります。多少であれば、生理の苦痛を緩和する作用もありますが、飲み過ぎると出血が多くなり、生理痛がひどくなる可能性が高まります。また、生理中は体内の血液が失われ、かつ子宮周辺へ血液が集まっている状態です。なので普段より血中のアルコール濃度が高くなり、アルコールの影響を受けやすくなります。生理中の飲み過ぎは控えたほうが良い、といわれるのはそのためです。

また、生理中だけでなく生理前も要注意です。生理前になるとプロゲステロンやエストロゲンという女性ホルモンが急激に増えます。これらのホルモンには肝臓のアルコール代謝をゆっくりにする作用があります。生理前はいつもと比べてアルコールがいつまでも体に残ってしまい、お酒に酔いやすくなるのです。また二日酔いや悪酔い、むくみなどにも結び付きやすくなります。
つまり、アルコール摂取は月経前症候群を悪化させる可能性があるということです。
生理中は体内の血液が失われるのと、子宮周辺に血液が集中することで、肝臓に向かう血液量は普段より少なくなっています。したがって、生理中は普段よりもお酒の量は控えたほうが良いといえるのです。また、不快な症状をやわらげようと、お酒に頼ることはとても危険です。不快な症状が辛くて生活に支障が出るのであれば、一度産婦人科で相談することをおすすめします。

 

鎮痛剤を服用する場合

生理痛を抑えるために鎮痛剤を服用する場合は、アルコールは避けてください。アルコールによって薬の効果や副作用が増す恐れがありますし、肝臓や胃への負担が大きくなるからです。もし、鎮痛剤を服用する場合は、少なくとも2~3時間あけてからお酒を飲むようにしましょうね。

 

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