生理中の臭いが気になります

「生理のニオイが気になって、仕事に集中できない」
「ニオイで気づかれるのが嫌で、生理中は人と会うのが億劫…」

そういった悩みを持っている人は少なくありませんよね。私も生理中の独特の臭いが気になるひとりです。
自分だけではなく家族や周りの人にも臭っているんじゃないか?って、ほんとヒヤヒヤしますね。

ではなぜ、生理中のニオイを臭いと感じるのでしょうか?

生理中に臭くなる原因

1.ホルモンの影響
女性は、生理周期によって体内で分泌されるホルモンの分泌量が変わります。それによって体調や体臭も変化しやすいです。
排卵時期から生理前に分泌が多くなるのが、プロゲステロン(黄体ホルモン)。このプロゲステロンは妊娠の準備や継続に必要なホルモンなので、その影響で皮脂の分泌も増してしまい、生理中に、ニキビが増える、肌が荒れるといったトラブルが起こりやすくなります。それは、プロゲステロンの影響によるもので、この時期は皮脂が酸化したニオイ、脂っぽい体臭が強くなるといわれています。

2.経血
生理中の臭いの原因に、「経血」があります。経血は、はがれ落ちた子宮内膜と血液が混ざっているため、普段ケガをした時に出る血液とは成分が異なります。純粋に"血液"だけでできているわけではない経血は、子宮から流れてくるので、バクテリア、膣粘膜などの体内組織がたっぷり含まれています。排出されたばかりの経血は無臭なのですが、時間がたつにつれて空気に触れて酸化し、独特なニオイを発するようになるのです。
生理中はいつも膣が湿った状態にあるため、強い臭気をともなう『細菌性膣炎』を発症しやすくなります。細菌性膣炎の発生を避けるため、ナプキンやタンポン、月経カップをこまめに交換し、湿った状態で長時間使用しつづけないようにしましょう。

 

生理後でも臭いがすることも

生理が終わって経血が排出されなくなっても、生理中のような臭いが続く場合があります。これは外陰部が不衛生である場合が多く、デリケートゾーンがムレて雑菌が繁殖し臭いやすくなっているそうです。おりもの用パンティライナーなども定期的な交換を心がけ、清潔に保つことが大切です。
もし、生理が終わっても生理特有の臭いが消えない場合は、病気の可能性もあるため、自己判断で放置せずに婦人科で相談しましょう。

 

臭いの解消法

デリケートゾーン専用のケアアイテムを利用したり、生理用品をこまめに取り替えて、デリケートゾーンをできるだけ清潔に保ち、殺菌の繁殖を抑えましょう。ただし、洗い方が良くない場合もあります。洗っていいのは外陰部のみで、基本腟内は洗浄の必要はありません。洗いすぎると、腟の自浄作用を弱めて細菌が入りやすくなり、かえってニオイの原因になる場合もあります。
また、携帯用ビデを使う方もいらっしゃるかと…  膣や経血の臭い、付着した血をスッキリ洗い流したい気持ちは分かりますが、生理中はビデ(膣洗浄用の器具)を使わないほうがベターなんだとか。なぜならビデを媒介にして、細菌性膣炎や骨盤内炎症性疾患を引き起こす可能性もあります。器具は使わずに、入浴時にデリケートゾーン専用ソープまたは水で洗い、清潔に保つほうが大切なんだそうですよ。ニオイを抑えたいからと性器用のデオドランド剤などを使用するのもあまりオススメできません。

女性のからだはとてもデリケートでPMS、生理、妊娠、加齢などでホルモンバランスが崩れやすく体臭も強くなることがあります。体臭に気になることがあったとき、大事なのはひとりで悩まないことです。思わぬ病気が隠れている場合もあるので、専門医に相談し、正確な診断と治療を受けてくださいね。

 

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