月経異常(周期的異常:稀発月経、頻発月経、無月経)

月経周期の異常(周期が短い、もしくは長い)、月経血量の異常(月経時の出血の量が少ない、もしくは多い)、月経時の持続日数の異常(月経が始まってからの日数が短い、もしくは長い)、無月経、不正性器出血などが見られた場合は、月経異常の疑いを持ったほうがいいかもしれません。

稀発月経

通常1か月前後をひとつの周期として、1週間弱ほど続く月経周期に異常を来した状態のひとつを指しますが、 具体的には、39日以上たっても次の月経が始まらない状態のことを稀発月経と呼びます。特に周期の長いものは無排卵(基礎体温が低温一相性)となっていることもみられます。長く放っておくと子宮と卵巣が萎縮して働きが回復しなくなってしまう恐れもあります。思春期・多のう胞性卵巣・高プロラクチン血症・黄体機能不全・甲状腺疾患・急激な体重変動・激しいスポーツやストレス・精神疾患・更年期・肥満などが原因として考えられていますが、治療は原因により様々で、生活改善として無理なダイエットや激しい運動を控える、カラダを冷やさない(食べ物や入浴・睡眠時間を再検討)などが有効のようです。
しばらく様子をみて、周期の長い状態が続くようなら、ホルモンバランスの状態や排卵の有無を調べたほうがよいと思われます。排卵の有無を知るには基礎体温表をつけてみることも有効な方法のひとつです。それでも改善しなければ、漢方薬・女性ホルモン(低用量ピルなど)を使用する場合もあります。
いずれにしても3~4か月に1度は月経を起こさないと子宮内膜が長くとどまり、癌化のリスクとなる恐れもあるので、お早めに産婦人科へ相談してみてください。

頻発月経

月経の第1日目から、つぎの月経が開始する前日までの期間が、24日以内のものを、頻発月経といいます。原因としては、ストレスによるホルモン分泌の乱れや卵巣機能の低下が考えられています。
頻発月経のなかには、排卵後に分泌される黄体ホルモンの働きが不十分で、排卵日から月経開始までの期間が短くなる場合もあります(黄体機能不全)。黄体ホルモンの働きが不足すると、子宮内膜が十分に成熟しないため、妊娠しにくかったり、妊娠しても流産しやすくなったりもします。妊娠出産を望んでいる方は、早めに婦人科を受診し、ホルモンの分泌状態を調べたほうがよいでしょう。黄体機能を調べるのにも基礎体温表のチェックは有効となります。

 

無月経

月経が90日以上来ない場合を無月経といいます。そのため、生理不順でも90日以上月経が無い場合は、単なる生理不順ではなく、より注意を要するタイプとなることも。
このような無月経の多くは排卵が起こらないでホルモンの機能が低下、あるいはほとんど停止していることが多いようです。しかも、この無月経の状態を長期間(7ヵ月以上)放置しておくと、ホルモンの失調がますます強くなり、より強力なホルモン異常(排卵障害)になりやすくなります。
ですから無月経の期間が3ヵ月以上続いたら、こちらも早めに婦人科を受診してください。もちろん妊娠が考えられる場合も同じです。

 

女性特有のお悩みをサポートするサプリはこちら