繰り返し使えるエコな生理用品
慣れてしまえば超快適!月経カップ
ナプキン、タンポンに次ぐ第三の生理用品ともいわれている「月経カップ」を知っていますか?
月経カップとは、生理中に膣内に挿入して経血を溜める、医療グレードのシリコン製のカップのこと。一定時間おき、経血が溜まったら捨ててまた装着するという繰り返し使用できるアイテムなのです。ソフトなシリコン素材でできたカップで、小さく畳んで腟口から押し込むと、腟内でパッとひらいて経血を受け止めます。外すときは、カップの底にある尻尾のようなところをつかんで少し引っ張り出してから、指で挟んで腟とカップの間にすき間をつくり、腟の外に引き出します。
膣内に入れて経血を溜めるため、においや蒸れからも解放され、使い始めた人たちからは「なにこれ快適…!」との声も。また、ナプキンやタンポンに比べ、ゴミが出ず環境に優しいという点でも注目が集まっています。
月経カップのメリット
- 月経カップは洗って繰り返し使うことができます。※5~10年程度使用できる
- 生理用ナプキンを使わなくてもよくなるので、家での生理用品の収納スペースが小さくなり、旅行の時にもかさばりません。
- さらに「生理だから」と生理用ポーチを持ち歩くことも、使用済み生理ナプキンのゴミが出ることもありません。
- 義実家、彼氏の家、友達の家、など使用済み生理ナプキンをどう処理するか悩ましいときがありますよね。月経カップならゴミが出ることがなくなるので、そんな心配ともさよならできます。
- べったりと経血がついているのにナプキン交換ができないとムレ・かゆみの原因にもなりますが、月経カップを使えば常にショーツはサラサラ状態をキープできます。
- また経血がカップに溜まることで、空気に触れて酸化することがないので「生理中の独特の臭いニオイ」がなくなります。
- 旅行やスポーツをしたい時、生理によって予定を変更しなくてもよっかたり、育児中や働いている女性で「自分のタイミングでナプキン交換」ができないストレスからも開放されそうです。
月経カップのデメリット
- 月経カップは挿入・取り出しにコツがあり、慣れるまで練習が必要です。
- 月経カップを腟内に入れる心理的ハードルもありますし、正しくつけないと漏れることもあるそうです。
- 月経カップは液体のまま経血を受け止めるので、どうしても数滴ショーツに経血がつくこともあるそうです。
- また1個5000円程度と金額が高いと感じることもあるでしょう。ただ、毎月ナプキンに払うお金は「チリツモ」なので、トータル的に考えると月経カップの方がオトクなのかも。
日本ではまだまだ、存在自体を知られていないことも多い月経カップ。最初はカップが入っていることに違和感を覚えたり、挿入や取り出しに手間取ったりするかもしれませんが、「じきに慣れる」という人が多いようです。カップの中が経血でいっぱいになってあふれるまでは漏れの心配がほとんどなく、ナプキンなしで過ごすことも可能。慣れれば月経期間中であることを忘れるくらい、快適に過ごせそうです。
まだ見たことがない、不安があるという場合は、月経関連のショップや婦人科のクリニックなどで、一度実物を見てみるのもよいでしょう。使い方をよく理解したうえで思いきってトライしてみたら、月経中の様々な不快を快適に変えられるかもしれません。