女性は一生、ホルモンの変動の波とともに

女性の健康はホルモンの変動と切り離せない関係にあります。卵巣から分泌される女性ホルモン(卵巣ホルモン)には、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」のふたつがあります。
エストロゲンは「妊娠の準備」をするホルモンで、卵巣内の卵胞を成熟させて排卵に備えたり、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を厚くしたりします。さらに、肌ツヤをよくしたり、血管をしなやかに保つ、骨密度を保つなど、さまざまな働きをしてくれています。プロゲステロンは「妊娠を成立・継続」させるホルモンで、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を柔らかくし、妊娠に備えて体温を上げたり、乳腺を発達させたりします。プロゲステロンが増加すると、むくみや食欲増加、眠気、イライラなどが起こりやすくなるといわれています。
このふたつのホルモンは、月経周期によって分泌量が変動します。
月経周期は「月経期→卵胞期→排卵期→月経前」というサイクルの繰り返し。その中で、排卵前にはエストロゲンの分泌量がピークに、排卵後にはプロゲステロンがピークに達します。心身に影響するホルモンが短期間のうちに大きく変動するので、心身の不調が起こりやすい状況にあります。

ホルモンバランスは仕事にも影響する

多くの女性が悩まされる生理痛、生理のときって「仕事に集中できない」と思うことありませんか?「生理痛がつらいのに、仕事が終わらず残業に…」という人もいるのでは?
みんなが感じているように、生理痛や身体の不調は、実は仕事に大きな影響があります。
・仕事の進みが遅くなった
・体調不良で休んだ
・仕事のミスが増えた
・体調不良で遅刻、早退した
など
発現する症状や重症度によって大きな個人差がありますが、症状が強く経血量が多い人ほど、日常生活はもちろん、仕事を休む、効率が悪化するなど仕事にも支障をきたし、影響が大きくなっているようです。
女性が社会で活躍していこうとするとき、月経や月経によるトラブルが足かせになってはいけません。女性自身だけでなく、家族や企業、地域、そして、社会全体で月経トラブルへの理解を深めていければいいですね。

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