夏の生理2(ムレ対策)

蒸れが招くトラブル

生理中ってなんだか気持ちもだし、日常も過ごしにくい…。少しでもいつも通り快適に過ごしたいところ。高温多湿の日本で、インナーはさらに蒸れ状態。特に今年の異常に暑い夏はさらにキツさ倍増。不快な思いをされてる女性は多いですよね。

生理による蒸れは、性器のかゆみやかぶれ、雑菌の繁殖を招きます。「デリケートゾーン」と知られるように、傷つきやすくトラブルの発生しやすい箇所でもあります。そのため、ナプキンが触れた刺激が接触性皮膚炎を起こしたり、湿度の高い状態は雑菌が繁殖しやすく膣炎の原因となる場合も。蒸れ予防としては、外陰部を清潔に保つこと、生理用品を正しく使うことが大切です。

特に、生理用品を交換する頻度には十分に注意!

経血の量にもよりますが、生理用品は長くても3~4時間に一度は交換するのが蒸れを防ぐポイント。
経血が多い生理2日目や汗をかきやすい夏場の日中などはもっとこまめに変えてもよいかもしれません。しかし、思いのほか蒸れを生じることが多いのは、経血量が少なくなる3日目以降です。

多くの女性は、経血が多い2日目までは経血漏れが心配になって頻繁に生理用品を交換するものですが、経血量が少なくなって漏れの心配がなくなると、半日以上も生理用品を付けっぱなしにしてしまう…というケースも少なくないようです。いくら経血が少なくなったとはいえ、通気性の悪い生理用品を長時間つけっぱなしにすると、蒸れが強くなるばかりでなく、外陰部の細菌やカビが繁殖してかゆみ、痛み、熱感や、あせも、湿疹などの皮膚症状を引き起こします。かゆみや痛みなどを引き起こすこともあるので注意しましょう。

生理ムレからカンジダも!?

炎症が膣内に波及すると、細菌性膣炎やカンジダ膣炎を発症して、生理後も婦人科での治療が必要になるケースも。

このような症状を防ぐためにも、生理中はこまめの生理用品を交換するだけでなく、蒸れを最小限に抑えるよう、吸水性と通気性に優れた綿やシルク素材の下着を着用する・矯正下着やストッキングなどの蒸れやすい下着は避ける・スキニージーンズなどのように体にフィットする衣類は長時間着用しないことなどで、蒸れにくい環境に近づけます。

これらの対策を行っても、万が一外陰部に何らかの不快な症状が見られる場合は、外陰部のかゆみや荒れを抑える塗り薬が市販されていますので、試してみるのも一つの方法。しかし、市販薬の効果には個人差がありますので、十分な症状改善効果が得られない場合は漫然と使用を続けず、皮膚科や婦人科を受診して治療を受けるようにしましょう。

 

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