口腔カンジダ症の治療

口内カンジダ治療に必要なこと

・軽度の場合・・・ベンゼトトニウム塩化物 配合のうがい薬でうがいをするといった口腔ケアをします。5分間口の中によく含んでから、外に吐き出します。軽症であれば効果的とされており、有効成分配合でのうがいをサボることなく継続が重要。かかりつけの歯医者で診察・処方されます。但し、口腔内の細菌バランスを崩してしまうことによる新たな問題出現の懸念は否めません。
・中等度の場合・・・引続き薬物療法を行います。抗真菌剤の入ったうがい薬でのうがいの他、ぬり薬、内服薬を使用します。
・難治性の場合・・・うがいやぬり薬の外用薬だけでは不十分の場合、抗真菌剤の内服が必要になります。抗真菌剤は腎臓障害の恐れがあるため、使用量や期間に配慮しながら治療する必要があります。薬物療法は抗真菌薬を数週間内服することで改善することが多いとされますが、その治療期間中もうがいや適切なブラッシングなどの口腔ケアは欠かせません。口腔カンジダ症治癒後はかかりつけ歯科医院で定期的な専門的口腔ケアを受けるようにしてください。

義歯のお手入れ

治療と共に重要なのは、カンジダ菌を異常増殖させないこともポイントとなります。口腔内を清潔に保つと同時に、口腔内細菌バランスを良好な状態で保つ。
義歯の方は付けっぱなしはNG、こまめにはずして洗浄をおこない、義歯に付着した雑菌を取り除き口腔内環境の整備に努めましょう。義歯は異質材質のため、自身の歯よりも雑菌・カンジダ菌が付着しやすい傾向があります。水洗浄だけでなく義歯洗浄剤も使う、ブラシを使って清掃することはとても重要。抗真菌剤に頼ってばかりでは、口腔内細菌バランスを良好な状態に保つことが難しくなるだけでなく、臓器への負担や抗真菌剤に耐性がつき効かなくなる恐れもあります。
食生活、生活習慣を再度見直し、免疫力を回復させ口内細菌のバランスを正常に導くよう努めましょう。