初潮の低年齢化

初潮低年齢化となる要因

生理が早まる原因の一つに、ホルモン分泌に原因があると言われています。睡眠中に脳内分泌される“メラトニン”。これは、脳内「松果体」という部分で作られるホルモンで、睡眠と非常に関わりの深い物質のようです。
“メラトニン”は、「性腺抑制作用」がありますので、メラトニンの分泌量が性的熟成と深い関係を作り出していると聞きます。夜更かし朝寝坊の女の子ほど、初潮年齢が低いという研究結果もあるくらい、女の子の成長にとって睡眠が大切なのです。

早まることのリスク

成長が早いことは、病気への可能性も高めることにつながり、乳がんなど女性特有の病気への確立を高める事にも。初潮の低年齢化は、晩産化、未婚の増加によって女性の月経回数が激増し、子宮内膜症の増加にも影響しているとみられているようです。妊娠・出産回数の減少は、子宮体がんも増加させています。
閉経前女性で、初潮年齢が遅くなるほど乳がんのリスクが低くなり、初潮を迎えた年齢が14歳より前のグループに比べ、16歳以上のグループの乳がんリスクは、約4分の1に抑えられていたという結果もあったそうです。
炭酸飲料などジャンクフードによって肥満になると、ビタミンD欠乏症になるので、ビタミンDを十分摂取することにより、思春期への早熟を抑えることが出来る可能性もあるようです。

年代でみる生理・生活

月経には、卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンが関係していますが、特にエストロゲンが大きな影響を及ぼしています。生理は8~9歳ごろからこのエストロゲンの分泌量が増えることで開始。その後、20代後半で分泌のピークを迎え、45歳ごろから急激に減少。これが更年期の始まりで、卵巣機能が衰え、50歳前後で閉経を迎えるのです。

  • 10代
    生理が始まったばかりの10代は卵巣も子宮も未成熟なため、排卵も不定期。子宮口も狭く経血がスムーズに出ないので、生理痛がひどい傾向にあります。しかも初潮は早まる一方。100年程前は平均14~15歳だったのが、現在は11~12歳にまで低年齢化。小学生にして、つらい生理痛に悩む女のコがたくさんいるのが現状です
  • 20代
    昔と違って一年中どこでも空調が効いていることもあり、現代女性の体は冷えています。冷えは血行を悪くするため、子宮内膜で分泌される生理痛の原因物質が、いつまでも滞ることに。20代は多くの人が社会に出る頃。生活環境の変化や、ストレスも生理を重くする原因。労働基準法では生理の症状が重い場合の休暇取得が認められているが、厚労省の発表によれば14年度の取得率はわずか0.9%だそうです。
  • 30~40代
    生理痛がひどくても育児は待ったなしですし、働く女性なら仕事の責任も重くなる頃。生理という“重荷”が公私に渡り女性の生活を圧迫しますが、40歳頃からゆっくりと体は閉経に向かっていきます。そして、40代後半からはいよいよ更年期へ。卵巣機能が衰えエストロゲンが一気に減少することで、卵巣に指示を出す脳の視床下部も『パニック』に。視床下部は自律神経とも深く関係しているため、更年期の症状は心身ともに多岐にわたって表れます。

 

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