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梅雨に多くなるカビたち
梅雨時期のカビ対策
じめじめとした梅雨の時期に特に気になるのがカビです。体にもカビが存在し、ほとんどは無害ですが、体力が落ちた時や汗をたくさんかいたまま放置すると増殖し、皮膚病になることもあります。代表的なカビについて知っておくことで、効果的な対策を立てることができます。
皮膚カンジダ症
高齢者に多いのが皮膚カンジダ症です。口の中や体表、陰部などにいるカンジダ菌が原因で、指の間や爪の根本などに膿が溜まり、皮膚がむけることがあります。カビによる皮膚病で忘れてはならないのが水虫です。白癬菌というカビが原因で、患者から感染します。汗をかいてそのまま寝ると、首もとや脇、足の付け根などにも発症することがあります。
カビが増える条件をなくす方法
清潔と乾燥がカビ予防の基本です。特に脇や足の付け根、頭皮など蒸れやすい部分は、汗をかいたまま長時間放置しないようにしましょう。お風呂やシャワーをこまめに利用し、せっけんを使って体全体を洗い、指の間なども念入りに乾かすことが大切です。バスマットや寝具類はこまめに洗濯し、取り替えることも心がけましょう。
カンジダ菌などは皮膚に常在しているため、一度治しても繰り返し発症する場合がありますが、通常のスキンケアで抗真菌剤入りのせっけんを使用することで予防につながります。
自己判断は危険
発症しても抗真菌剤の塗布や服用で症状が治まることが多いですが、カビだと思わずに抗菌薬を使ったり、湿疹だと思って市販薬を塗ると効果がないことがあります。ステロイド薬を使うと免疫力を弱め、体全体に広がって悪化することもあります。自己判断せずに専門の皮膚科を受診しましょう。
カビを含む真菌類は約150万種存在し、細菌やウイルスよりもはるかに多いです。みそやしょうゆ、パンやチーズ、抗生物質などカビの働きなしでは作れない食品や医薬品も沢山あります。カンジダ症の症状が軽症の場合は、自浄作用により自然治癒するケースもあるので、日常生活を意識して早めのカビ対策を行いましょう。
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