生理前は熱っぽくてだるい…なぜ?

生理のサイクルがある女性では、生理前と生理後で体温がわずかに変化しているのをご存知ですか?
女性はホルモンバランスによって基礎体温が定期的に変化するので、生理前に熱っぽさを感じることは珍しくありません。

生理前に熱が出る主な原因

月経困難症(PMS)
生理前に熱が出るのは、月経困難症(PMS)が原因の場合があります。
PMSとは、微熱に加え頭痛や下腹部痛といった身体的症状が出るほか、イライラや気分の落ち込みなどの精神的症状なども出る状態のですが、日本では初潮を迎えた女性の70~80%がPMSの症状を経験しているといわれています。生理前の微熱に伴い、下腹部痛やイライラ、気分の落ち込みといった症状を感じたら、PMSを疑いましょう。

■妊娠やホルモンバランスの乱れ
生理前は、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンのうち、プロゲステロンの分泌が多くなる時期です。
プロゲステロンは本来、妊娠を維持するために必要なホルモンですが、妊娠しなかった場合は分泌量が減少し生理が起こります。プロゲステロンには体温を上げる作用があるため、排卵後から生理前にかけてプロゲステロンが上がる時期には体温が少し高くなります。

■風邪など何かしらの不調
女性ホルモンの分泌量に伴い、体温は生理の2週間前から高くなりやすい時期に入り、生理日に向けて下がっていくのが正常な状態となりますから、妊娠の可能性があった場合でも、体温は37度前後の微熱しか出ないといわれています。
そのため、生理前に38度以上の熱が出た場合は、風邪やウィルス感染の可能性が高くなります。熱に合わせて咳や鼻水、のどの痛みなどがある場合も風邪の可能性が高いので、内科を受診するなど対策を行ってください。

基礎体温を測る

熱が出たとき、その熱が生理前の症状なのかほかの原因によるものなのか判断しづらいですよね。そんな時のために、ご自身の体調など確認できるよう基礎体温を測ることをおススメします。
女性の体温は、常に一定ではなく日々変化しています。基礎体温を毎朝欠かさず計測することで、体温の微細な変化を逃さなかったり、生理や排卵がいつ来るかを予測しやすくなります。
基礎体温を見て、熱が上昇したタイミングが生理予定日の2週間前なら、生理前の高温期の可能性が高いでしょう。反対に、生理が終わってすぐのタイミングや生理予定日当日などに熱が上がった場合は、ほかの原因が隠れていると予想できますので、内科を受診することをおススメします。

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