最強カンジダ、カンジダアウリス

Candida auris〔カンジダ・アウリス〕とは

東京で初めて発見された新種の病原真菌(酵母)で、カンジダ・オーリスとも呼ばれます。(2005年、2009年)この菌は多くの薬剤に耐性をもち、病原性・致命率が高いといわれます。一般的なカンジダとは別次元の真菌ですが、全世界的レベルで院内感染パンデミックを引き起こしていることを知っている人は限られているようです。

Candida auris〔カンジダ・アウリス(オーリス)〕の症状

免疫機能が極端に低下している場合感染リスクが高くなります。糖尿病、慢性腎疾患、中心静脈カテーテル留置者、腹部手術後もカンジダ・アウリスの感染リスクが高いとされています。
血流に入り込み、発熱・悪寒・だるさの症状から敗血症のような全身症状を引き起こすとされています。 日本初発見のときは耳から検出されたように、消化器官だけでなく血液、粘膜部・表面など至る部分から検出され、病室のマットレス、テーブル、椅子などからも病原体が検出されたことから、モノを介して病原体が人から人にうつる可能性も示されているようです。

パンデミック真菌 (世界的流行)

これまでに報告されている多くが院内感染として発症したのち、爆発的に感染拡大 (アウトブレイク)をひきおこしていることが特徴。その原因のひとつには、強い病原性を持つカンジダ・アウリスだけに、医療機器や病院の環境の中で長期間生存することができることができ、 それらを介し免疫機能が低下した患者に感染していくために大規模な感染拡大を引き起こすことが挙げられています。

有効手段確立の困難さ

カンジダ・アウリス感染症の実に9割以上で薬剤耐性があり、複数の薬剤耐性をもつ場合もあるため、ここぞという抗真菌薬が効かず命にかかわる重篤な状態となるケースが多いようです。日本国内では現在のところ集団的発生は起きてはいないということですが、世界各地で起きていることから、危険がすぐに迫ってきているのかもしれません。
感染患者への薬剤もですが、感染菌の検出機器が大病院の場合が殆どで検出・同定の手立てがない・時間が掛かるということはアウトブレイクを引き起こしかねず大きな課題といえます。 そして、感染菌が検出された際の感染拡大阻止策、予防法など多方面からの確実な有効性の確立が急がれるようです。