梅雨に多くなるカビたち

早めのカビ対策を!

じめじめとした時期に特に気になるのがカビ。実は体にもカビがいてほとんどが無害ですが、体力が落ちた時や汗をたくさんかいたまま放置すると増えて思わぬ皮膚病になることも。体にはえやすい代表的なカビについて知っておけば対策もたてやすいです。

皮膚カンジダ症

高齢者に多いのが皮膚カンジダ症。口の中や体表、陰部などどこにでもいるカンジダ菌が原因。指の間やつめの根本などにぶよぶよした膿(うみ)などを作り皮膚がむけてくるようです。カビによる皮膚病で忘れてはならない“水虫”。白癬(はくせん)菌というカビが原因で、もともと人は持っておらず患者から感染する。汗をかいてそのまま寝てしまったりすると首もとや脇、足の付け根など、足以外にも出てくる。体部白癬(別名:ぜにたむし)と呼ばれ、土手状の赤い輪が外側に広がっていくことが多いようです。

ポイント!「カビが増える条件をなくす」

清潔と乾燥が予防の基本。特に脇や足の付け根、頭皮など蒸れやすい部分は、汗をかいたまま長時間放置しないことが大切。お風呂やシャワーをこまめに利用、せっけんを使って体全体を洗い、指の間なども念入りによく乾かすこと。バスマット、寝具類はこまめに洗濯、取り替えるなどを心がける。
カンジダ菌などは皮膚に常在しているため、一度治しても繰り返し発症する場合も多いが、通常のスキンケアで抗真菌剤入りのせっけんを使えば、予防につながります。

NO!自己判断

発症しても、抗真菌剤の塗布や服用で症状は治まることの多いカンジダ症ですが、カビだと思わずに抗菌薬を使ったり、湿疹(しっしん)だと思い市販薬などを塗ると効果がないことが多いようです。ステロイド薬などを使うと免疫力を弱めることがあり、体全体に広がって悪化させることも珍しくないとか。自己流の判断はせず、まずは専門の皮膚科を受診しましょう。

カビを含む真菌類は約150万種いると推定され、細菌やウイルスよりもはるかに多いです。みそやしょうゆ、パンやチーズ、抗生物質などカビの働きなしではできない食べ物や医薬品も沢山あります。カンジダ症の症状が軽症の場合なら、自浄作用により自然治癒するケースもあるので、日常生活を意識して早め早めのカビ対策をしましょう。

 

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