同性でも共有できない「生理」のつらさ…

みなさんは「生理」について、周りの人たちと話したことがありますか?
初潮から閉経まで、平均で約35~40年続くとされる生理。生理による不調はさまざまな種類があり、どのような不調を経験しているかも十人十色。誰もがなんだかんだと振り回されている。なのに、なぜかとーっても話しにくいし、「生理による不調」に対して、「同性同士でも理解が足りない」と感じている人もいるようです。

異性からだけでなく、女性同士でも生理の理解不足によるトラブルや悩みが生まれている

【学校で】
「毎月休んだり、学校で痛がると先生方や両親から『大げさだ』『病は気から』と言われ、理解を得られないことがつらい」
「子どもの時は体育の時間を休むのを女性担任に良く思われなかった」
「生理痛もなく3日ほどで終わるという先輩に、生理の度に具合が悪くなり通学電車の中で倒れる私は仮病だと思われていました」

多感な若い時期に年上の同性からの無理解に直面すると、心理的ダメージも大きくなると考えられますから、“先輩”に当たる年代の女性は、対応に気を付けたいものですね。

【身内間で】
「生理の痛さを訴えたらそんなんでつらかったら子どもを産む時、耐えられないよって親族に言われた」
「若い頃は生理痛がひどかったから、薬を飲んでもダメで吐き気と冷や汗が止まらなかったけど、親に理解してもらえなかった」

生理に関連する諸症状は、とにかく身体を休めることが重要なんですが、休めるはずの自宅で身内からの理解が得られない状況は、逃げ場を失ってしまうことと等しくなってしまいますね。

【友人間・職場で】
「遊ぶ約束をしていた友人に、生理痛がひどくなったので断りの連絡をしたら、そんなことで断られるのはありえないと言われた」
「生理痛がない人に『食べ物をきちんと食べないから生理痛がひどい』と言われた」
「生理前後に下痢しやすくて仕事中によくトイレに行きますが、好きで行っているわけではないのに陰口叩かれます」

学校や職場、家族、友人…無理解に嘆く声は多数
悲しいことに、女の敵は女なの? と思ってしまいそうですね。

不調や痛みは見えないから、共感したり、想像したりすることはすごく難しい

生理不調の種類や程度は人によって大きく異なっていますし、症状に「重いもの」と「軽いもの」がある以上、同性とはいえまったく同じ悩みを共有できるとは限りません。
他人の身体の状態を事細かに知ることは、確かに無理な相談です。とはいえ、状態を一方的に決め付けしまうのも考えもので、「人と自分は違う」という大前提を改めて認識することで、思いやりの気持ちが生まれやすくなるかもしれません。
痛いって当たり前じゃないし、我慢することって普通じゃない。生理痛に悩んでいる方がいらっしゃったら、ぜひ我慢せずに適切な対処 鎮痛薬を正しく使う選択肢や婦人科受診をしてほしいです。
そして、周りの人にも生理痛の理解が広まり、悩んでいる人が適切な対処をすることを推進するような社会になっていくといいなと思います。

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