女性ホルモンが引き起こす月経の変化「過多月経」

毎月決まってやってくる生理。周期が安定している女性であれば生理は毎月必ずやってきますが、その出血が異常に多い状態を「過多月経」といい、外出時や就寝時も気になってしまうくらい悩まされる人も多いはず。過多月経には、思わぬ病気が潜んでいる可能性もあるので軽視できません。

過多月経とは

過多月経とは、生理時の出血の量(経血量)が異常に多くなる症状です。経血量には個人差がありますが、正常な量は20~140mlの範囲といわれ、1枚のナプキンで3時間前後はもつ程度の量です。
これ以上の出血が見られ、日常生活に支障が出たり、貧血が起こったりすると、過多月経と診断される可能性もあるかもしれません。経血量は自分では計れないものなので、大体の目安として、下記の項目に当てはまる場合は月経血が多すぎると考えてよいと思います。

・ナプキンを1~2時間ごとに替えなければならない
・昼間でも夜用ナプキンが必要
・タンポンとナプキンの併用が必要
・量が気になって外出できない
・月経血に大きい血の塊が混じっている

過多月経で生理の量が多いと思ったら婦人科へ

「日中、何度もナプキンを取り替えないと間に合わない…」といった生理の悩みを抱えている人は多くいますが、病院で治療を受けている女性の数は少なく、過多月経が見過ごされている場合も多いようです。過多月経を引き起こしている原因によっては、早めの治療が必要な場合もあります。年単位でだんだん月経血の量が多くなる場合は、子宮内膜症、子宮筋腫などの病気が隠れていることも。
また、あまりに月経血量が多いと、悪い病気が潜んでいなくても貧血症状が出てしまいます。1日に「2ml」の血がなくなるだけで、貧血になるといわれています。
たった2mlずつでも出血が長く続くと、だるさや息切れなど不調の原因になるので、いずれにしても月経血量があまりに多い場合は気をつけるようにしましょう。
毎月の生理の状態をよく観察し、少しでも違和感を抱いたときはすぐに病院を受診するようにしてください。

 

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