生理の血の色や特徴から分かる健康状態

知っての通り、経血の色は赤じゃないときもあります。経血の色は、生理のステージや月によって変わるもの。経血量がもっとも重い生理の最初の数日は赤いことが多いけれど、ピンクや茶色、ときには黒っぽかったり…。経血の色はもちろん、経血の量、経血のニオイなども気になりますよね。経血の色とともに着目し、自分の体の健康状態を知りましょう。

■ 真っ赤な鮮血
生理中に真っ赤な鮮血が見られる場合は、健康的な生理であるサインです。少し赤黒いと感じる場合は、経血が膣内から体外にスムーズに排出されずに、血液が酸化して黒くなっているだけなので問題ないかと思います。
真っ赤な鮮血だとしても月経過多で量が多すぎたり、レバーのような塊が多く出ると感じるときは、何か病気が隠れている可能性もあります。
もちろん経血量にも個人差はありますが、不安を感じる場合は婦人科で相談してみるのもよいですね。

生理開始頃はピンクっぽい経血
生理が始まる頃は、おりものにうっすらと血液が混ざってピンクっぽい経血になったり、生理中であっても経血量が少なくてピンクっぽく見えているという人もいるかもしれません。
このような経血は心配ないですが、生理中ではないのにピンクっぽい経血やが続く場合は、不正出血などの可能性があります。
まずは、生理中の経血なのか、生理以外での経血なのかで判断し、生理以外での経血であれば婦人科で診てもらうのが安心ではないでしょうか。

生理の前後は茶色っぽい経血
生理の始まるタイミングや、生理の終わりかけになると経血が茶色っぽく変化するという人も多いのではないでしょうか。生理前後は経血量が少なく、体から排出されるまでに時間がかかるので、血液が酸化して茶色っぽく変化しています。生理が終わると茶色っぽい経血も血液の混ざらないおりものに変わっていくので、特に気にする必要はないかと思います。
茶色っぽい経血に関しても、生理前後のタイミング以外で見られる場合は不正出血などの可能性があるので、婦人科を受診した方がよいでしょう。

■ 経血がオレンジ色のとき
オレンジ色の経血は通常、膣感染症(性感染症や細菌感染症)を示すサインといわれています。色の変化に加えて経血から異臭がしたり、経血の粘度が変わったりすることもあります。この場合は、早めに病院で診断と治療を受けてください。

経血が灰色のとき
灰色の経血やおりものが見られるときは感染症が疑われるので、病院で検査と治療を受けるべきです。細菌性膣炎はもっとも多く見られる感染症の一種で、膣内の細菌が異常増殖し、灰色の臭いおりものを生じさせる。かゆみが伴うことも多いです。

■ 経血が塊になるとき
経血量の多い生理の序盤で、経血の小さな塊が見られるのは自然なことです。これは体内に経血がたまり、固まりだすから。でも、10円玉より大きい塊が頻繁に見られる場合は、子宮筋腫、子宮頸管ポリープ、子宮内膜症の可能性があるかもしれません。

■ 経血の中に膜みたいなものが混ざっているとき
経血の中に膜や組織みたいなものが混ざっているのは、大抵どこかに問題があるサインといわれます。その原因として一番多いのは、ホルモンバランスの乱れ、子宮外妊娠、流産。子宮外妊娠は命取りになることもあるので、念のため早急に婦人科を受診した方がよいでしょう。

経血に着目して自分の体と向き合おう

生理以外の不正出血が見られたら、ぜひ早めに婦人科を受診しましょう。そして、生理中の経血の色、量などの状態にも着目してみてください。生理は毎月のことなので、ちょっとした変化にも敏感になっておいて、自分が今どういう体の状態なのかを知っておくことが大切です。病気の早期発見や、ホルモンバランスの乱れなどに早く気づける可能性もあります。経血への着目は、自分の体と向き合う第一歩になりそうですね。

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