人生100年時代 閉経後の人生を楽しむために

更年期フェムゾーンの悩み

デリケートゾーンのかゆみや乾燥をはじめ、性交痛、尿もれなどが、女性ホルモンが減る更年期以降に起きやすくなるようです。人には相談しにくい悩みですがこれらは今、GSM(Genitourinary syndrome of menopause:閉経関連泌尿生殖器症候群)として総合的に診療できるようになってきているようです。
更年期以降のフェムゾーンのかゆみは、女性ホルモンの低下が大きな原因。日本人の平均閉経年齢は約51歳。閉経前後のそれぞれ約5年間を更年期といい、女性ホルモンの「エストロゲン」が不規則にアップダウンしながら減っていくことで、様々な不調が起こりやすくなります。フェムゾーン(デリケートゾーン)のかゆみや乾燥もその1つ。ホルモンのゆらぎによってエストロゲンの分泌が増え、おりものの量が増えたり、カンジダ膣炎が原因でおりものが増えたりする事もあるようです。

エストロゲンには腟の粘膜(腟粘膜上皮)を潤して厚く丈夫に保つ働きがあり、これが減ることで、腟粘膜上皮の細胞が減り、萎縮して薄くなってしまいます。同時に腟壁や子宮頸管から分泌される粘液も減少するため、腟の潤いがなくなり、フェムゾーンにかゆみや乾燥、不快感が現れたり、わずかな刺激で出血しやすくなったりするのです。これらの炎症を「萎縮性腟炎」と呼び、GSMの代表的な症状です。

フェムゾーンのかゆみ他、GSMの主な症状をチェック

次の症状のいずれかがあれば、GSMの疑いがあるといえるようです。チェックしてみましょう。

●GSMの3つの症状
①腟と外陰の不快感(ムズムズ、かゆみ、痛みなど)
② 尿のトラブル(頻尿、尿もれ、再発性膀胱炎など)
③セックスのトラブル(性交痛、出血など)

50代以上の約2人に1人が何らかのGSMの悩みを抱えているといわれています。GSMは慢性かつ進行性の疾患のため、気づいた時からケアを続けていくことが大切です。
自分の好きなことができるのが閉経後。閉経後の人生を楽しく過ごす為にも一人で悩まず、医師に相談することも大切ですね。顔のスキンケア同様、フェムゾーンも気軽にケアしましょう。

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