早めに気づいて! 子宮内膜症

月経痛や月経不順、よくあることと放置していませんか?

月経痛、月経不順は女性に多くみられる症状ですが、中には子宮内膜症、子宮筋腫などといった病気が原因で起こる場合もあります。子宮内膜症は、女性の10人に1人が発症すると言われており婦人科系で多い病気の1つです。

子宮内膜症とは

子宮内膜症は、もともとは子宮の内側にある膜が、子宮の内側以外の場所にできてしまう病気です。子宮の内側以外の場所にできてしまった内膜も、本来の子宮内膜と同じように、生理と同じサイクルで女性ホルモンの影響をうけ、増殖や出血を繰り返します。子宮以外で増殖した内膜や血液は体外に排出されません。そのため、毎月生理のたびに炎症を起こし、ほとんどの場合、閉経するまで少しずつ進行していくと言われています。

なぜ子宮の外に子宮内膜組織ができるの?

月経の時に剥がれ落ちた子宮内膜は下に(腟の方に)排出されるべきところ、逆流してしまう場合があります。その逆流した月経血が卵管を通り卵巣周囲に広がることが原因で子宮の外に子宮内膜組織ができてしまうと考えられています。

子宮内膜症について知ってほしいこと

①子宮内膜症は進行性であり慢性疾患です。
発症は10代からと言われ、発症から診断までが平均10年かかると言われています。早期診断は難しく発見まで時間がかかり、その間に進行してしまうようです。そして治るということはなく閉経までエストロゲンをコントロールした治療が必要となりますが、放置すると癒着がひどくなりなってしまいます。

②不妊の原因にもなる、卵子を直接障害する疾患とも言われています。
卵巣や深部子宮内膜症の病変は卵子の質を低下させてしまうことも。また、卵管の癒着は受精の場を失います。子宮内は炎症状態にあり着床しにくい場合があります。

③チョコレート嚢胞は癌化のリスクが高まることも。
チョコレート嚢胞とは子宮内膜症が卵巣にできる場合をいいます。この場合は癌化のリスクがあることを知っておきましょう。

「子宮内膜症」の症状をチェック
・生理のたびに生理痛が重くなる
・月経周期が短い・長い
・薬を服用しても生理痛が緩和しない
・不正出血(生理以外の出血)がある
・生理での出血量が多い
・生理時に下血・血尿がある
・レバーのような血の塊が出る
・腰が痛い
・性交時に痛む
・排便時に、肛門より奥の部分が痛い
・頭痛・吐き気がある
・便秘
・お腹が張る

上記の症状に心当たりがある人は、早めに「婦人科」または「産婦人科」を受診しましょう。

早期発見で子宮を守る

子宮内膜症とは長い目で向き合っていかなければなりませんが、妊娠・出産という年齢と関連する問題がある場合は、治療の時期ややり方を医師と相談しながら進めていかなければならないこともありますから、早めに医師に相談するのがよいでしょう。

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