鎮痛成分「アセトアミノフェン」

作用と特徴

アセトアミノフェンは熱を下げる解熱剤としての作用、痛み・炎症を和らげる鎮痛剤として作用を持ち、一般的に多くの疾患の治療に使用されている医療用医薬品の解熱鎮痛薬です。
その鎮痛効果から生理痛薬・頭痛薬に、熱を下げ症状を和らげる作用からかぜ薬にも配合されますが、消炎(抗炎症)作用はほとんどありません。
一般用医薬品では、総合感冒薬(かぜ薬)の他に、小児用の解熱・鎮痛薬や小児用かぜ薬に解熱・鎮痛成分として配合されています。
イブプロフェンなどと比べると効果はマイルドですが、イブプロフェンなどで胃痛が起きた場合は、胃腸障害の少ないアセトアミノフェンへ変更してもいいかと思います。

 

副作用

痛みや発熱の原因となっている病気を治すのではなく、症状を一時的に和らげる対症療法として使われるものなので、症状が改善しない場合は漫然と使い続けないようにしましょう。人によっては皮膚のかゆみ、肝機能の悪化が生じる可能性があります。
副作用が疑われた時には服用を中止し医師や薬剤師にご相談ください。小児では、製品の使用年齢や用法を確認の上、保護者の監督のもとに使用してください。

 

生理時の服用について

生理痛の鎮痛薬にはアセトアミノフェンもよく使われています。アセトアミノフェンは、イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)とは少し違う仕組みで効果を現し、痛みや熱などを和らげます。
非ステロイ抗炎症薬(NSAIDs)に比べると胃痛など胃腸障害の副作用が少なく長期の使用も比較的安全なので、15歳未満の子供に対しても比較的使われやすい薬です。
生理痛と言えば成人女性のイメージが浮かぶかもしれませんが、初潮は小学校の高学年から中学校に入るころに多くなります。初潮が来ても生理痛をがまんしている子供は多いと言われていますから、辛い痛みを我慢して心理的にストレスを重ねるより、薬を上手に使って月経期間を快適に過ごす方が身体にやさしい対応ですね。

 

女性特有のお悩みをサポートするサプリはこちら