更年期に抜け毛が増える

更年期になってから「抜け毛が増えた」「髪の毛が細くなった」といった悩みを抱える方は少なくありません。実際、女性は更年期を迎えると、抜け毛が増える傾向があるといわれています。更年期に抜け毛がひどくなる原因には、どのようなものがあるのでしょうか。

更年期に抜け毛がひどくなる原因

● ストレスが増加している
女性が更年期を迎えると、イライラや意欲低下、気分の落ち込みなどの精神的な症状を引き起こし、いつもよりもストレスを感じやすくなります。過度のストレスは、自律神経が乱れ、つややかな髪の毛を作る女性ホルモンの分泌が減るだけでなく血流障害も引き起こしたりします。そのため、髪の毛を作るための栄養が運べなくなり、抜け毛が増える原因となってしまします。

● エストロゲンの分泌量が減少している
エストロゲンは、髪のツヤやハリコシのある健康的な髪の毛を作るのに重要な女性ホルモンの一種です。ストレスや閉経によりエストロゲンの分泌が止まると、脳はストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールを分泌します。コルチゾールが分泌されているときはエストロゲンの分泌量が減少するため、髪の毛の成長が促されずに抜け毛がひどくなることも。

● 自律神経のバランスが崩れている
自律神経とは臓器の働きなどを調整する神経です。自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経が活発になると緊張状態になり、副交感神経が活発になるとリラックス状態になります。更年期を迎えると、先述のとおりストレスを感じやすくなり、自律神経が乱れやすくなります。自律神経が乱れると、交感神経が優位になり体が緊張状態となり、血管が収縮して血流が悪くなり、髪の毛を作るための栄養が行き渡らなくなることで抜け毛や薄毛が生じやすくなります。

● ヘアサイクルの乱れ
ヘアサイクルの乱れも、更年期の薄毛や抜け毛を引き起こす原因のひとつです。ヘアサイクルとは毛周期とも呼ばれ、髪が生えて抜けるまでの周期のことを指します。ヘアサイクルは成長期・退行期・休止期を2~6年の周期で繰り返し、健康的な髪の毛を維持します。しかし、ヘアサイクルが乱れることで周期が早まり、100日前後で脱毛しやすくなります。

● 頭皮が乾燥しやすくなる
女性ホルモンが減少すると、 皮膚が乾燥し、敏感になる場合 があります。とくに、頭皮が乾燥してしまうと、硬くなります。そうすると血行が悪くなり毛母細胞に十分に栄養が行き渡らず、抜け毛の原因となります。また、頭皮が乾燥するとフケが多くなり、抜け毛を助長させてしまうこともあります。

丁寧な暮らしを心がける

更年期中の女性はストレスを感じやすく、精神的にも不安定な状態のため、抜け毛が進行することで過度なストレスを感じてしまいさらなる脱毛を引き起こす可能性があります。更年期による脱毛が進むと、いつも通りのヘアセットができなくなくなる、地肌が目立つなど見た目の変化がわかりやすくなるでしょう。その結果、外出が億劫になったり、気分が落ち込んでしまったりといった影響があるかもしれません。
自分でできる対策として、大豆イソフラボンを摂取したり、適度な運動や生活習慣を見直すなど、日ごろから丁寧な暮らしを心がけ、髪の毛のケアをしていくことが大事です。

 

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